イタリアのパワーエレクトロニクス企業EEI社がセンターを訪問されました
イタリアのパワーエレクトロニクス企業であるEEI社の訪問団が、核融合・プラズマ研究を支える電源技術に関する技術交流のため、センターを訪問されました。EEI社は、産業用パワーエレクトロニクスや制御システムで培った技術を基盤として、核融合をはじめとする大型科学研究施設向けの高性能電源システムの開発・製造に取り組んでいます。
訪問では、GAMMA 10/PDXやPilot GAMMA PDX-SCをはじめとするセンターの研究設備を見学いただくとともに、プラズマの生成・加熱や磁場制御に用いられる電源システムについて意見交換を行いました。核融合実験では、大電力を供給するだけでなく、高い精度と高速な応答性、長期間にわたる信頼性・安全性・保守性などを同時に実現することが求められます。研究上の要求を実際の電源システムへどのように反映するかという観点から、研究機関と企業の緊密な連携の重要性について活発な議論が行われました。
また、Techmation Group CTOおよびEEIのboard memberを務めるJerry Hsiung氏には、センターの教員・学生が参加するPRCセミナーにおいて、「EEI Powering Fusion: Delivering Advanced Power Supply Solutions for Next-Generation Fusion Research」と題した講演を行っていただきました。講演では、核融合研究におけるパワーエレクトロニクスの役割、炭化ケイ素(SiC)パワー半導体を活用した高応答電源技術、ならびにRFX、DTT、JT-60SAなどの核融合研究装置に向けた電源開発の事例が紹介されました。さらに、先端的な電源技術を研究開発段階から実際の装置へ導入する際の課題や、産業界の技術と経験が核融合研究の進展に果たす役割についてもご説明いただきました。
今回の訪問は、プラズマ研究を支える電源・制御技術について理解を深めるとともに、将来の研究設備や核融合システムに必要となる技術を、研究機関と産業界が協力して検討する貴重な機会となりました。プラズマ研究センターでは、今後も国内外の研究機関・企業との交流を通じて、核融合・プラズマ科学の発展と、その成果の社会実装に貢献していきます。


