プラズマ研究センターでは、双方向型共同研究を基盤に、ミラー磁場配位の特長を活かした研究を推進しています。境界プラズマ制御を目指した周辺プラズマ&PWI研究、ジャイロトロン連携研究、計測・基礎・基盤的共同研究に取り組んでいます。プラズマの基礎学理と応用研究を通して、核融合エネルギー研究開発に学術的に大きく貢献する成果をあげるべく、将来のダイバータ級定常高密度プラズマ達成に向けた新装置の建設準備を進めています。また、これまでの研究の知見を活かして、産業界との連携も推進しています。

双方向型共同研究

本センターでは,学内はもとより,国内・国外の研究機関との連携・協力を行うとともに,特に大学共同利用機関である自然科学研究機構核融合科学研究所との連携を強めて,各大学並びに各研究センターとの双方向型共同研究を推進しています。

双方向型共同研究は、我が国の核融合の学術研究をさらに発展・強化させるためには、大学の特徴ある施設を活かすべく共同利用・共同研究の枠組みを最大限に活用して核融合研の設備と人材との連携を図る施策が重要です。双方向共同研究はそのような目的を持って、平成16年度に開始されました。現在、核融合科学研究所(NIFS)を中核に、5つの機関(筑波大学プラズマ研究センター、京都大学エネルギー理工学研究所エネルギー複合機構研究センター、大阪大学レーザー科学研究所、九州大学応用力学研究所高温プラズマ理工学研究センター、富山大学研究推進機構水素同位体科学研究センター)が拠点機関として参画しています。大学の研究所・センター(5拠点)が有する研究環境を利用し、各センターと核融合科学研究所間の共同研究に加えて、他大学から各センターへの共同研究参加により国内のプラズマ・核融合をより効果的に推進することが可能となっています。

本センターでは、核融合の実用化向けた研究だけではなく,プラズマ応用研究等の幅広い分野での共同研究を行っています。平成16年度に全国共同利用施設としてスタートした当センターは,核融合科学研究所を始めとして,東北大学,京都大学,九州大学,神戸大学等,全国の大学からの共同研究者を受け入れ,GAMMA 10/PDX 装置やその周辺機器を用いた実験的,また,理論的研究を実施しています。また,国際会議・ワークショップやセンターシンポジウムを開催し,学術的議論や情報の交換を随時行っています。

<関連リンク>

核融合科学研究所共同研究公募案内 ・核融合科学研究所 >> 共同研究

国際学術交流協定の締結

国外では,ロシア連邦のブドカー研究所,ドイツのユーリッヒ総合研究機構 エネルギー・気候研究所と学術交流協定を締結し,相互間の研究者招聘や派遣を頻繁に行っています。また,2年毎に開催される開放端磁場閉じ込めに関する国際会議に主要メンバーとして参加するとともに,2000年及び2006年、2012年、2018年開催の会議をプラズマ研究センターが主催しました。