第7回PRCセミナーを開催しました

プラズマ研究センター大会議室にて、PRCセミナーを開催しました。第7回となる今回は、核融合科学研究所名誉教授の長山 好夫先生をお招きし、「イメージングを用いたMHDと乱流の研究」というタイトルでご講演いただきました。

講演では、プラズマ中で生じる磁気流体力学(MHD)的現象や乱流の空間構造を捉えるためのイメージング計測について、核融合研究の歴史を振り返りながら幅広く解説いただきました。軟X線トモグラフィーや電子サイクロトロン放射(ECE)イメージングを用いた研究例を通して、計測装置を開発するだけでなく、得られたデータの解析や物理的な解釈までを一体的に進めることの重要性が紹介されました。

続いて、マイクロ波を用いてプラズマ内部の密度揺動を画像として捉えるマイクロ波イメージング反射計(Microwave Imaging Reflectometry: MIR)について、その開発とプラズマ揺動計測への応用が紹介されました。産業技術総合研究所に設置されていたTPE-RXや、核融合科学研究所の大型ヘリカル装置LHDなどで行われた研究を例に、MHD現象や乱流を可視化するイメージング計測の特徴と、実際の計測において直面する課題についても詳しくご説明いただきました。

さらに、広帯域アンテナを用いたMIRを当センターの直線型ミラー装置GAMMA 10/PDXへ導入する構想についてもお話しいただきました。GAMMA 10/PDXの特徴である磁場構造や、加熱によるプラズマの圧力・電位制御を活用することで、MHD的な揺動とドリフト波・乱流を識別し、それぞれの発生・発展機構を調べる研究の可能性について議論が行われました。

講演の最後には、長年にわたり培われてきたマイクロ波計測技術を次世代へ継承することの重要性や、若手研究者の育成についてもお話しいただきました。本セミナーを通じて、イメージング計測が核融合プラズマのMHD現象や乱流の理解に果たしてきた役割を学ぶとともに、GAMMA 10/PDXを用いた新たな研究展開について考える非常に有意義な機会となりました。

第7回PRCセミナーで講演する長山好夫先生
イメージングを用いたMHDと乱流の研究について解説する長山好夫先生