挨拶、設立の目的と組織

センター長挨拶、設立の目的と組織

1.挨拶

写真(中嶋) プラズマ研究センターホームページへのご来訪をありがとうございます。
センター長の中嶋です。

当センターは、世界最大のタンデムミラー型核融合実験装置GAMMA 10/PDXを用いて、人類の究極的エネルギーである「プラズマ核融合エネルギー」に関する最先端の研究とそれを通じた人材育成に取り組んでいます。

平成28年度は第三期中期目標・中期計画の初年度であり、これまで掲げてきた「数億度の高性能コアプラズマと常温壁の両立」という基本テーマを更に推し進めるべく、閉じ込め向上に寄与する電位/電場による輸送制御研究、核融合炉壁への熱・粒子束の軽減を目指した境界プラズマ研究の更なる進展、及びその為のキーツールである高出力ジャイロトロンの開発に向けて、核融合科学研究所を中心とした双方向型共同研究を積極的に進め、全国の大学等の共同研究者とともに一丸となって邁進しています。このように、センターでは地球規模のエネルギー問題、環境汚染問題等の解決に貢献すべく、センターのスタッフ・学生一同、これからも誠心誠意、研究・教育、また、勉学に励む所存ですので、皆様のご支援、ご鞭撻をよろしくお願い致します。

2.設立目的と基本方針

プラズマエネルギー“FUSION”、太陽の中心で起こっている 核融合反応を地上で実現し制御できれば、人類は究極的なエネルギー源を手にすることができます。当センターは、世界で最初に電位によるプラズマ閉じ込め向上効果を実証した実績に基づき、将来のプラズマ核融合実用に向けた研究を推し進めています。当センターのミラー型核融合実験装置の他方式と異なる特長は、

1) 開放端型の磁場配位を利用し、ジャイロトロンマイクロ波発振装置等のプラズマ加熱装置によるプラズマ生成、電位・電場生成・制御等により、装置端部へのプラズマ流、熱・粒子束を自在に制御できること。

2) 上記の電位/電場生成を利用した径方向電場構造の変化は、トーラス装置の径方向プラズマ閉じ込めや安定性を顕著に改善する、各方式に普遍的な効果を持ち、その学術解明や制御が核融合実用に大きく貢献できること。

3) さらに、端損失粒子を利用し、高効率の直接発電を含む核融合実用への経済性を著しく高めうることや高エネルギーの荷電粒子の応用研究が可能なことです。


当センターでは、以上のような、ミラーにしかできないこと、ミラーなら解明でき他方式核融合にも広く貢献できること。特に、生成電位/電場構造効果 とその背景にあるメカニズム解明を着実に進めつつ、開放端プラズマを活用し、世界の核融合 への独自の貢献を果たすことを使命として研究を進めています。

また,年平均50名の学生と研究を共に行い、核融合や科学技術全般を支える人材育成を図りつつ、共同利用・共同研究施設として、広く皆様に役立つ成果を得ることを,センターの基本方針としています。

3.センターの組織と運営

当センターは、大学本部直属の独立部局として、共同利用・共同研究施設の位置づけで、活動しています。本センターの教員は、本学大学院数理物質科学 研究科の物理学専攻及び電子物理工学専攻の教員からなり、理学系、工学系の両方から学生を受け入れています。また、後述する双方向型共同研究による学外からの多数の研究者、学生を受け入れています。

当センターの重要事項の運営については、センター外の教員が過半数を占める学内の委員による「プラズマ研究センター運営委員会」を年3〜4回開催し、重要事項を審議して実施していく体制となっています。また、学外委員を含む「プラズマ研究センター運営協議会」が年1回程度開催され、センターの運営 について、俯瞰的な立場で意見して頂いています。さらに、日々の運営を実施するために、センターで研究する教員からなる「センター実験会議」を週1回開催し、迅速かつ開放的に、日常的な運営を行っています。これらの委員会等の委員長、議長はセンター長が務めています。

当センターは、自然科学研究機構の核融合科学研究所(NIFS)の共同研究の枠組みである「双方向型共同研究」に参加し、実質的な共同利用・共同研究施設として活動をしています。その共同研究の公平性、透明性を担保することから、学外委員長による「プラズマ研究センター双方向型共同研究審査委員会」 を設置し、NIFSの「双方向型共同研究委員会」と協力して、応募されてきた共同研究課題の審査を実施しています。

研究活動では、EKPと呼ばれる「実験運転責任者」が、週番で教員から任命され、具体的な研究を遂行します。また、EKPの議長のもとに、毎週月曜の朝に全教員、学生等が参加する研究ミーティング(RM)が行われ、実験結果や計画についての議論が行われます。また、センター全員による活動全般についての情報 交換の場としてセンターミーティング(CM)も毎月曜日に行っています。

研究組織では、これまで、加熱系のグループが3(RF, ECRH, NBI)と計測系のグループが5(マイクロ波、分光、BP、X線、ELA)、理論系が2グループの合計10グループに分かれていましたが、第2期中期目標・中期計画において、新テーマに効果的に取り組むために、加熱・制御系3グループ、境界プラズマ計測系3グルー プ、理論シミュレーション系1グループの計7グループに再編を行いました。第3期においては更に効率化を進め、最終的には2グループ程度に統合・再編を予定しています。