2025年11月1~3日開催の雙峰祭のサイトが公開されたので、今年もどのようなフレームワークで構築されているのか考察してみた。
結果を先に言うと、数年前からAstroとCloudflareを使用しているようです。

筑波大学学園祭「雙峰祭」

今年は、どのような手法で構築されているのか、生成AIを使って考察してみました。

# フロントエンド技術:Astroで作られた高速サイト

Astro v5.13.7という最新技術を採用

このサイトの最大の特徴は、Astro v5.13.7という最新のフレームワークを使っていることです。
Astroって聞いたことありますか?最近注目されている静的サイト生成(SSG)フレームワークなんです。

ちなみに、ここ(職場)の英語サイトもAstroで作られています。

Astroの良いところは、コンポーネントベースで開発できるのに、最終的には静的なHTMLファイルを生成してくれること。
これによって、ページの読み込み速度が格段に速くなります。
学園祭のサイトって、たくさんの人が同時にアクセスするので、速度は本当に重要なんですよね。

ページ別CSSで保守性を確保

面白いのは、CSSの管理方法です。サイトを見ると、ページごとにCSSファイルが分かれています:

  • index.D6H3P6ig.css(トップページ用)
  • answer.CvtZArU1.css(お知らせページ用)
  • committee.a0qnekOe.css(委員会ページ用)

これって、サイトが大きくなっても管理しやすくするための工夫なんです。
一つの大きなCSSファイルだと、どこを修正すればいいかわからなくなっちゃいますからね。

軽量なJavaScript実装

JavaScriptもESモジュールという最新の書き方を使っています。
カルーセル(画像のスライドショー)などのインタラクティブな部分も、必要最小限のコードで実装されているのが素晴らしいです。

デザイン・UI:読みやすさと美しさを両立

フォント戦略が秀逸

サイトで使われているフォントはShippori Minchoという和風のフォントです。
学園祭という日本の文化に合った選択ですね。
しかも、400/600/700の3つの太さを用意して、見出しや本文で使い分けています。

フォントファイルもWOFF2という最新の形式で配信されているので、読み込み速度も速いです。

画像・動画の最適化が徹底

画像の扱いが本当に上手なんです。WebPという新しい画像形式を使ったり、動画はWebM形式で圧縮したり。
アイコンはSVGで軽量化、アニメーションはGIFで軽く圧縮して、体感速度を維持しています。

モバイルファーストのレスポンシブデザイン

スマホで見ても、パソコンで見ても美しく表示されるように設計されています。
ハンバーガーメニューも実装されていて、タッチ操作にも配慮したUI設計になっています。

バックエンド・インフラ:Cloudflareで高速配信

独自ドメインでプロフェッショナルな印象

sohosai.comという独自ドメインを使っているのも素晴らしいです。
学園祭のサイトだからといって、無料のサブドメインを使うのではなく、しっかりとしたドメインを取得しているのは本格的ですね。

Cloudflareでパフォーマンス最適化

このサイトはCloudflareというCDNサービスを使って配信されています。CDNって何?と思う方もいるかもしれませんが、世界中にサーバーを配置して、ユーザーに一番近いサーバーからコンテンツを配信する仕組みです。

これによって、日本全国どこからアクセスしても高速で表示されるんです。
画像の圧縮や遅延読み込みも実装されていて、体感速度が格段に向上しています。

分析・トラッキング:データドリブンな運営

Google Analyticsでアクセス解析

GA4とGTM(Google Tag Manager)を使って、どのページが人気なのか、どんな時間帯にアクセスが多いのかを分析しています。
これって、学園祭の運営に活かせる貴重なデータなんです。

Cloudflare Insightsでパフォーマンス監視

サイトの速度やセキュリティもリアルタイムで監視しています。これによって、問題が起きてもすぐに対応できる体制が整っています。

SEO・アクセシビリティ:誰でも使いやすいサイト

SNS連携で拡散力アップ

Open GraphとTwitter Cardsを設定して、SNSでシェアされたときに美しく表示されるようにしています。
学園祭の情報を広く知ってもらうための工夫ですね。

アクセシビリティにも配慮

セマンティックHTMLとARIA属性を使って、視覚障害のある方でもサイトを使いやすくしています。
キーボード操作にも対応していて、本当に誰でも使えるサイトになっています。

外部連携:学園祭らしい温かみ

ソーシャルメディアとの連携

X(旧Twitter)とInstagramのアカウントも連携していて、リアルタイム配信サイト(live.sohosai.com)も用意されています。
学園祭の雰囲気をオンラインでも感じられる工夫がされていますね。

協賛企業との連携

たくさんの協賛企業のロゴが表示されていて、それぞれの企業サイトへのリンクも設置されています。
学園祭らしい温かい連携が感じられます。

まとめ:学生が作ったとは思えない本格的なサイト

このサイトを分析してみて、本当に驚きました。学生が作ったサイトとは思えないほど、最新の技術が適切に使われているんです。

Astroという最新フレームワーク、Cloudflareでの高速配信、Google Analyticsでのデータ分析、アクセシビリティへの配慮…どれもプロのWeb制作会社が作るような本格的な技術です。

特に印象的なのは、技術的な最新性と学園祭らしい温かみが両立していることです。
最新の技術を使いながらも、学生らしい創意工夫や協賛企業との連携など、学園祭ならではの要素もしっかりと盛り込まれています。

このサイトは、現代のWeb制作のベストプラクティスを学ぶのに最適な教材だと思います。

皆さんも、学園祭のサイトを見る機会があったら、ぜひ技術的な観点からも注目してみてください。
きっと新しい発見があるはずです!